グーグルは、アンドロイド端末向けにアプリケーションなどのコンテントを販 売する「グーグル・プレイ」ストアからのバグ(ソフトの欠陥)排除を目的に、 アンドロイド系アプリの欠陥を見つけたセキュリティ専門家に賞金を提供する催 し「Google Play Security Reward Program」を開始する。
ロイター通信によると、8年前に立ち上げられたグーグル・プレイのアプリに は、競合するアップルの「アップ・ストア」に比べマルウェア(不正ソフト)な どの問題がはるかに多いといわれており、催しではグーグル・プレイの自動検出 システムを強化するため、グーグルが欠陥1件当たり少なくとも1000ドルを支払 うという。
バグのバウンティ・プログラム(賞金制度)を運営するウェブサイト、ハッカ ーワン(HackerOne)と提携して、ユーザーをフィッシング(偽装詐欺)サイト に誘導したり、端末をウイルスに感染させたりするアプリや欠陥などを標的にす る。グーグル・プレイのビニート・ブッチ商品管理責任者は「本当に巧妙な工作 を見つける能力では、ソフトウェアのスキャンは人間に及ばない」と話してい る。
これまでマイクロソフト、アップル、アルファベットの同種の催しでは、自社 が開発したソフトウェアの欠陥だけに賞金を払ってきたが、今回は実質的に、他 社が開発したソフトのチェックにも資金を提供することになる。ブッチ氏は「自 社のアプリだけではなく、市場全体の健全性を考えている。個人的には知らない 行方不明者を見つけた人に賞金を提供するようなもの」と説明している。
グーグルが2015年6月に立ち上げた携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイ ド」を対象とするバグ・バウンティ・プログラムでは、最初の2年間に数百件の 弱点が指摘され、同社は150万ドルを払っている。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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