経済発展、車の急増が主因 アジア中心に大気汚染深刻

 【共同】中国の深刻な大気汚染が注目される中、同様の大気汚染はアジアの大都市を中心に拡大をみせている。急速な経済発展による車の急増や渋滞が主因だ。直径10マイクロメートル以下の粒子状物質「PM10」が世界保健機関(WHO)の環境基準(大気1立方メートル当たり年平均20マイクログラム)を大きく超えている都市では呼吸器疾患などの健康被害が出ており、各国の環境対策は十分な効果を上げていない。

 インドネシアの首都ジャカルタ。同国では昨年の年間新車販売台数が初めて100万台を突破、対2000年比で3倍以上に。汚染原因は「7割が車の排ガス」(市当局)とされ、渋滞が常態化した大通りではマスク姿の市民が目立つ。

 環境団体などによると呼吸器疾患は増加傾向にあり、ジャカルタ市民の半分以上が大気汚染のため何らかの病気にかかった経験があるとの推計も。市は毎週日曜午前に中心部の大通りで車両通行を禁じているが効果は限定的だ。

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