米20代の詐欺被害件数、高齢者より多い 〜被害額は高齢者よりはるかに小さい

 米国では金銭詐欺の被害率が高齢者よりも若者の方で高いということが、連邦取引委員会(FTC)のデータで明らかとなった。
 
 USAトゥデイ紙によると、2017年には20代の詐欺被害者の40%が金銭を騙し取られた一方、70代以上の被害者ではその割り合いは18%にとどまった。ただ、被害額は高齢者の方が大きく、20代被害者の中央値が約400ドルだったのに対し、70代では621ドル、80歳以上では1092ドルだった。オンライン詐欺行為の激増がその背景にある。
 
 FTCが年齢別の詐欺被害状況を発表したのは今回が初めて。
 
 2017年にFTCに報告された詐欺やID盗難、そのほかの消費者問題に関する苦情の総数は267万件で、2016年の298万件から減少した。そのうちもっとも多かったのは、負債の取り立てに関するもので、その件数は前年より減ったものの全体の23%を占めた。
 
 2番目の被害はID盗難で、全体の14%近くを占めた。ID盗難のもっとも一般的な手口は、クレジット・カードの不正使用で、次が税金に関する詐欺。
 
 3番目に大きな被害内容は、政府関係者または困っている家族や知人を装ったなりすまし詐欺で、被害額はどの詐欺よりも多く、その総額は3億2800万ドルに上った。米軍関係者らは、なりすまし詐欺によって総額1600万ドルの被害にあっている。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  2.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  3. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  4. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
  5. 約6億年も昔の生物たちの姿が鮮明に残るミステイクン・ポイントは、世界中の研究者から注目を集めている...
  6. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040」を自身...
  7. ニューヨーク市内で「一軒家」を探すのは至難の業です。というのも、広い敷地に建てられた一軒家...
  8. 鎌倉の日本家屋 娘家族が今、7週間日本を旅行している。昨年はイタリアに2カ月旅した。毎年異...
ページ上部へ戻る