アパレル大手、モヘア使用停止〜ヤギ虐待を懸念する声受け

 H&M、ザラ、トップショップといったアパレル・ブランドは、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)の最新報告書を受けて、モヘア(アンゴラヤギの毛)の使用を停止している。
 
 CNNによると、PETAは5月初め、南アフリカのヤギ飼育農家12軒で動物が虐待されている疑いがあると指摘する報告書を発表。同時に公開された映像には、労働者が動物を引きずり、過度な力で扱っている様子があり、PETAによると労働者が毛を刈るのを急ぐあまり傷ついた動物や、傷やのどの渇きから死ぬヤギもいるという。映像には、労働者がまだ意識があるヤギの首を切って殺す様子なども含まれている。
 
 モヘアはセーターや冬用のコート、スーツ、調度品などに使われ、農務省によると世界のモヘアの半分以上が南アフリカで生産されている。H&Mは「当社にとっては動物が適切に扱われることが最も重要なので、モヘアは恒久的に使わないことにした」と発表。この変更を2020年までに完全実施する予定だ。
 
 トップショップを所有する英アルカディア・グループも、ヤギをよくない方法で扱う様子を伝える動画に「憂慮し」ており、声明で「モヘアを含む新しい商品の仕入れをやめることにした」と述べた。
 
 ギャップは19年から、アスレタ、バナナ・リパブリック、ギャップ、オールド・ネイビーの各ブランドでモヘアの使用を停止する。
 
 ザラを展開するスペインのインディテックスも「PETAが暴露した南アフリカのモヘア農家の残酷な実態を嘆いている」と語り、20年までにモヘアの使用を段階的にやめる意向だ。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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