世界の電動オートバイ販売台数が2023年中に4000万台に達するという予測を、調査会社のスタティスタが発表した。
インサイドEVsによると、スタティスタ予測の根拠は、中国での電動バイク販売の伸びが目覚ましいことにある。同国では今後5年で販売台数が3500万台に達すると予測され、残り500万台余りを米国と欧州その他の地域が分け合うことになるという。
電動バイク市場は、過去半年だけを見ても予想以上に伸びている。米国を代表する大型エンジンの二輪車メーカー、ハーレー・ダビッドソンは初の電動バイクを近く発売する予定で、電動バイクと軽量電気自動車(EV)ドライブトレインのメーカーであるアルタ・モーターズ(Alta Motors、オレゴン州)に出資している。イタリアのMVアグスタは「カジバ(Cagiva)」ブランドを電動のラインアップとして復活させる。
日本でもヤマハなど多くの企業が電動パワートレインに多額を投じており、台湾のキムコ(Kymco)は同社の電動スクーターを発表するとともに、それらのための都市の充電インフラ整備に取り組んでいる。インドの老舗バイクメーカーのロイヤル・エンフィールドも、近い将来に電動バイクの発売を予定している。
電動バイク市場として最も有望なのは都市とその郊外だ。また電動バイク販売は、BMWの「DriveNow」や、サンフランシスコ拠点の「Scoot Network」といった電動スクーター共用サービスによって大きく伸びると期待される。これらのサービスには、大量のバイクを市場に送り込むと同時に、未体験の人々に電動バイクの試乗機会を提供する役目もある。
過去2、3年で車やバイクを含めたEVを扱う新興企業が急増したが、今後もさらに増えると見込まれる。
【https://insideevs.com/study-predicts-huge-increase-in-electric-motorcycle-sales-by-2023/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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