ソーラーシティとホンダ、投資ファンドを設立
- 2013年2月25日
- 米国ビジネス
投資家のイーロン・マスク氏が会長を務める太陽光発電企業ソーラーシティ(SolarCity)が、ホンダと共同で、自動車の購入者や販売店向けのルーフトップ(屋上設置型の太陽電池)普及のための投資ファンドを設立することが分かった。事業資金は6500万ドル。
ブルームバーグ・ニュースによると、ホンダは、カリフォルニアやニュージャージーなどソーラーシティが事業を展開する14州で、ホンダまたはアキュラ車を購入してルーフトップ設備を導入した人を対象に、400ドルの割り引きを提供する。このほか、最高で20軒の自動車ディーラーにもシステムを設置する。
米国ホンダのスティーブン・センター副社長は、「われわれはソーラー市場を構築する資金流動性を創ろうと試みている。今年中に計画を始められるだろう」と語った。最高で3000人が割り引きの対象になる見込みだという。
ソーラーシティ(本社カリフォルニア州)のリンドン・ライブ最高経営責任者(CEO)は、ホンダとの提携を通じて同社も顧客への割り引きを提供できるようになり、「これまでよりもっと価格で積極的になれる」と話した。同社が1月に発表した予想によると、ルーフトップ・システムの2013年の設置容量は前年の156メガワットから250メガワットに拡大する見込み。
自動車メーカーと太陽光発電設備業者による提携は、11年にフォードとサンパワー(SunPower)が「フォーカス・エレクトリック」の所有者にソーラー・システム供給で特典を提供した例がある。
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