フィットビット(Fitbit)と国立衛生研究所(National Institutes of Health = NIH)は、特定の生命徴候と健康状態の因果関係を解明することを共同で目指すデジタル健康研究構想を打ち出した。
ZDネット誌によると、同構想では、フィットビット利用者の協力(参加)を奨励し、利用者たちのフィットビット・アカウントとデータを使って研究者たちが巨大なデータ・セットを構築できるようにし、利用者たちの生命徴候と健康状態の関連性を解明する。フィットビットによると、両者の共同研究は世界最大級の精密医療研究になる。
フィットビットは、スマート腕輪をもっとも早くに販売した身体装着型端末メーカーの一つ。端末のほかに、運動量(歩数、走った距離、速度)や脈拍(心拍数)といった利用者データを追跡してクラウド電算システムで管理するサービスも提供している。
同社は、NIHとの共同研究のもと、協力に合意した利用者たちの運動量や生命徴候、睡眠パターン、身長、体重、水分摂取量、食事内容といったさまざまのデータを集めてNIHの研究者たちと共有する。研究者たちは、フィットビットが管理するデータ・セットにアクセスして研究に応用する。
フィットビットが提供する利用者データは、人々の日常生活から得られるリアルタイムのデータであるため、生命徴候と健康状態の因果関係を研究するうえで非常に有益だ、と研究者たちは考えている。
【https://www.zdnet.com/article/fitbit-nih-launch-digital-health-tech-initiative-supporting-precision-medicine-study/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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