ミシュラン、低燃費技術に投資

 タイヤ大手のミシュランは、自動車メーカーと連携して低燃費技術開発への投資を拡大している。

 ワーズ・オートモーティブ・リポーツによると、北米ミシュランのピーター・セレック会長兼社長は、北米国際自動車ショーの場で、「各メーカーはかつてなかったやり方で当社と提携している」と説明。タイヤ・メーカーは以前なら、自動車会社から仕様を提供されながらも自前で開発していた。それが現在では、より協業的な努力が最良のソリューションになりつつあるという。

 セレック氏によると、燃費目標を達成するために、環境対応パワートレインや空気力学の改善より、転がり抵抗の低いタイヤを廉価な代替手段と位置付けている。ミシュランが1992年に投入して以来、転がり抵抗の低いタイヤの性能は飛躍的に向上した。セレック氏によると、転がり抵抗は乗用車の燃費消費の約20%、トラックではそれ以上を占める。

 ミシュランのプロジェクトには、従来のタイヤに比べてトレッド(溝)を半分に削減しながら、2倍長持ちするタイヤの開発などが含まれる。

 最近ではこのほか、重量を削減するためスペアタイヤを省く動きが高まっている。ミシュランはこれを受け、パンクの心配がないゼロプレッシャー・タイヤの開発を進めている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る