世界サイバーセキュリティー支出は、2021年に10%増えると予想される。新種の脅威が登場し、攻撃も増えていることが要因だ。そのため、新たなクラウド機能の採用や接続網の設定を実行する会社らにとって次段階の対策をとることがますます重要となっている。
ベンチャービート誌によると、調査会社キャナーリス(Canalys)のグローバル・セキュリティー・フォーキャストは、世界市場におけるサイバーセキュリティーの製品およびサービスへの支出総額が2021年に602億ドルに達する、と予想する。
それらの投資(支出)には、「エンドポイント・セキュリティーや接続網セキュリティー、ウェブおよび電子メールのセキュリティー、データ・セキュリティー、脆弱性分析、アクセス者管理といった各種機能の強化」が含まれる。
キャナーリスによると、新型コロナウイルス・パンデミックがこれまで通りほとんどの事業の閉鎖状態を今後しばらく強いることになるなら、サイバーセキュリティー支出は6.6%増にとどまる可能性もある。しかし、パンデミックが近い将来に収束して経済活動が正常化に向かえば、サイバー攻撃が大幅に増え始め、それに応じて対策費の支出も増える。
キャナーリスによると、ハッキングは2020年に過去最多を記録し、世界で計120億件の書類が盗まれ、ランサムウェア攻撃(身代金要求型サイバー攻撃)は60%も増えた。
ことしにもっとも増えるサイバーセキュリティー支出の分野は、ウェブおよび電子メールのセキュリティーで12.5%増、その次にセキュリティー分析で11%増、3番目はエンドポイント・セキュリティーで10.4増と同社は予想している。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知