イエン・サリ被告が死去 元ポル・ポト派ナンバー3

 【共同】1970年代後半のカンボジアで虐殺などにより200万人近くの国民を死に追いやったとされるポル・ポト政権のナンバー3で、副首相兼外相を務めたイエン・サリ被告が14日、心不全のためプノンペン市内の病院で死去した。87歳だった。家族などが明らかにした。

 元ポト派幹部らを裁く国連支援の特別法廷が2007年11月に逮捕。人道に対する罪や大量虐殺罪などで10年9月に起訴され、11年6月から公判が進められていた。今月4日に体調不良のため法廷の勾留施設から病院に搬送され入院していた。

 特別法廷は14日、死去を受けイエン・サリ被告に対する刑事訴訟の終了を宣言した。存命する元ポト派最高幹部はナンバー2だったヌオン・チア元人民代表議会議長(86)ら高齢の3被告だけとなった。

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