顧客関係管理や分析ツールを提供する新興企業ゾーホー(Zoho)は7月13日、複数のビジネス・インテリジェンス(BI)製品をまとめて提供するゾーホー・ビジネス・インテリジェンス・プラットフォーム(Zoho Business Intelligence Platform)を市場投入した。
ベンチャービート誌によると、同製品には、データを分析する際に必要となるデータ準備の機能「ゾーホー・データプレップ(Zoho DataPrep)」が含まれる。BI製品の多くは、データ準備の機能を備えていないため、企業は通常、データ準備のためのツールを別途購入しなければならない。
ゾーホー・ビジネス・インテリジェンスは、データプレップのほかに、分析機能のゾーホー・アナリティクス(Zoho Analytics)や、プレゼンテーションを支援するゾーホー・ショー(Zoho Show)、ポータル構築ツールのゾーホー・サイツ(Zoho Sites)をすべてまとめたプラットフォームだ。視覚的なダッシュボードで分析機能を構築して共有し、グラフィカル・ツールやゾーホーの仮想執事(音声認識人工知能)「ジア(Zia)」を使ってデータ・クエリーを起動できるようにする。
また、ジア・インサイツ(Zia Insights)を使えば、末端利用者がクエリーを起動しなくても、データ・セット間の関係や傾向を自動的にとらえられるようになる。さらに、多様の筋書きにもとづくモデル化にも使うことができる。ゾーホー・データプレップを単独のツールとして使い、準備したデータをほかの分析アプリケーションで分析することも可能だ。
ゾーホーは最終的に、データを入手して準備するためのしくみを構築し分析したうえで、その結果や洞察を効果的なプレゼンテーションで伝達または報告するまでの一連の流れを支援するツールを提供しようとしている。新しいプラットフォームには、250以上のデータ源が含まれている。
同社によると、ゾーホー・アナリティクスの採用会社は5万以上に達しており、年間30%で増加している。
ゾーホー・ビジネス・インテリジェンス・プラットフォームの使用料は、クラウド版なら利用者一人あたり月8ドル、現場実装版なら同30ドルだ。データプレップの単独製品の使用料は月額40ドルからで、利用者3人で200万行までアクセスできる。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
オレオレ詐欺、音声クローニングで巧妙化 ~ なりすましが見破りにくくなり被害が増える可能性
-
2023年3月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
パナソニック、米EV電池工場から多くを学ぶ
-
カーレント・サージカル、革新的ながん治療用「スマート」針を開発 ~ 非常に高い精度で腫瘍だけを熱焼灼
-
2023年3月9日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
NY市、EV普及の課題は充電器の設置
-
IT企業の人員削減、H1Bビザ労働者に大打撃
-
2023年3月2日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
チャットGPT、デジタル販促業務の自動化を促進か ~ 生成人工知能の業務応用、2023年に加速
-
全米小売連盟主催の見本市に見る3大技術動向 ~ 在庫管理合理化、店舗運営の生産性、キャッシャーレス会計
-
スマート家電「非接続派」を説得せよ
-
サイバー保険業界、大規模被害の懸念を強める ~ クラウド・サービスを付保対象外とする事例も
-
2023年2月16日 ハイテク情報, 世界のニュース, 米国ビジネス
北米プーマ、RFID技術を応用して売り上げ増 ~ 在庫管理のさらなる効率化と販売機会喪失防止で成果