調査会社のIDCによると、ロボティック業務過程自動化(robotic processautomation=RPA)市場の新興大手オートメーション・エニウェア(AutomationAnywhere)は、パブリック・クラウドRPAプラットフォーム市場での占有率を54%に伸ばした。
ベンチャービート誌によると、オートメーション・エニウェアは、パブリック・クラウドを重視する戦略と、グーグルとの提携を通じた販促活動が奏功し、同市場での勢力を強めている。
RPAは急成長中の市場だ。なかでもクラウドRPAは成長がもっとも速い。オートメーション・エニウェアは、ユーアイパス(UiPath)やブルー・プリズム(Blue Prism)と競合しており、それらの大手他社を上回る競争力をつけている。マイクロソフトがクラウドRPA市場に進出したため、さらなる競争激化は必至だが、オートメーション・エニウェアは今後も強い地位を維持すると予想される。
クラウドRPA市場がRPA市場全体に占める割り合いはまだまだ小さい。IDCによると、RPA市場は2020年に前年比37.1%成長し17億ドルに達した。クラウドRPAはそのうち3%を占めるにすぎないが、成長率は387.8%だった。
「オートメーション・エニウェアは、クラウド・ネイティブのRPAアーキテクチャーを全面的に追求している」と、IDCの業務処理過程自動化市場担当者モーリーン・フレミング氏は説明している。
フレミング氏によると、オートメーション・エニウェアは、クラウドへの移行をできるだけ簡単にし、データ・センターとデスクトップで動作させる方向へのあと戻りを容易にしないことで、クラウド基盤構造こそが今後の方向だというメッセージを顧客に明確に打ち出している。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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