国連機関が内部告発者拘束 人権宣言違反と賠償命令

 【共同】国連職員の人事トラブルなどを仲裁する「国連不服審判所」は21日までに、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)の不正を内部告発した幹部をUNMIKが拘束、家宅捜索したのは世界人権宣言に反し不当として、国連側に6万5000ドル(約620万円)の賠償を命じる決定を出した。

 訴えていたのはUNMIK幹部だった米国人ジェームズ・ワサーストロム氏。同氏は約320万ドルの支払いを求めていたが、賠償額がごく一部にとどまったことで、ロイター通信の取材に「国連の内部告発には重大なリスクが伴うという恐ろしいメッセージを送ることになる」と非難した。

 決定文や米誌フォーリン・ポリシー(電子版)などによると、ワサーストロム氏は2007年、コソボのエネルギー開発をめぐり国連幹部が不正な金を得ている疑惑があると内部で報告した。

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