シリコン・バレー企業のRKロジスティクス・グループ(RK Logistics Group)は、ミシガン州の電気自動車(EV)電池や車載チップ、技術製品製造市場の成長をてこ利用すべくミシガン州リヴィングストン郡に進出した。
リヴィングストン・デイリー紙によると、RKロジスティクスは、ウィットモア湖近くのグリーン・オーク・タウンシップのハイ・テック・ドライブ10631番地にある5万2000平方フィート以上の倉庫を確保し、米中西部地域における同社の物流拠点として機能させる計画だ。
同施設は、EV用電池や車載チップ装置のメーカーをはじめ、自動車業界供給会社、チップ試験装置のメーカーらに、製品保管やオンライン受注処理(注文履行)、供給網管理サービスを提供する。
RKロジスティクスのミシガン州運営担当統括責任者ケリー・ウィーバー氏は、同施設の整備について、「一種の逆ゴールド・ラッシュだ」と話す。技術会社らは一般にシリコン・バレーを目指すが、そのシリコン・バレー企業がミシガン州に進出したことは、「技術業界ゴールド・ラッシュがミシガンに本格的に到来していることを示すものだ」。
ウィーバー氏によると、RKロジスティクスの主要顧客の一社が同地域に進出したため、同社はそれに追随した。将来の新興企業も含め、ミシガン州内の技術産業の成長の可能性を感じる、と同氏は話した。
同州は、近年に技術業界との取り引き関係を一段と強める巨大な自動車業界の都であり、さらに、「ミシガン大学が先導するハイテク先進地域への取り組みもある」と同氏は説明した。
同氏によると、同社が物流施設を整備した地域には、大規模の第三者物流サービスが多くない。また、ランシングとグランド・ラピッズに向かう州間高速道路96号線や、州間高速道路94号線に向かうM-14にも簡単にアクセスできるという利点がある。
ウィーバー氏は、デトロイトとウィンザーを結ぶ新しいゴーディ・ハウ国際橋の建設が完了すると、車載電池がオンタリオ州とモントリオールの電池工場からミシガンに大量に流れるようになり、技術を土台とする物流サービスの需要がさらに強まる、と説明した。「スタートするには素晴らしい場所だ」と同氏は述べた。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知