生成人工知能が浸透するにつれて、人々の旅行計画の行動様式が変わり始めている。MSNによると、旅行者らは、旅行計画をより簡単かつ楽しくするために生成人工知能を使うようになっており、旅行計画者たちのあいだで一時的に人気があった仮想現実や拡張現実より多用されている、とフォーカスライト(Phocuswright)の最新の調査報告「トラヴェラース・アンド・テック2024:生成人工知能、仮想現実、その他(Travelers and Tech 2024: GenAI, VR and More)」が報告した。
それによると、回答者の39%が(旅行だけでなく)何かのために生成人工知能をすでに使っていることがわかった。生成人工知能はあらゆる年齢層に浸透しつつあるが、旅行目的に使う人たちは一般的に高所得層で頻繁に旅行する若年層に多い。55歳以上の世代も、旅行計画に関しては生成人工知能を積極的に利用している。
41~50%は、旅行先での活動案を見つけ、さまざまの選択肢を比較して、最終決定をくだすために生成人工知能を使っている。56%は、航空便や航空会社、移動経路に関する調べものに利用している。
生成人工知能の多用者らはその結果におおむね満足しており、72%が計画過程において少なくとも一つの部分で「非常に役に立った」と回答している。
そのほか、旅行者らは、生成人工知能ツールが旅行会社のウェブサイトやアプリケーションに直接統合され、旅行計画過程がさらに簡便化されることを望んでいる、とフォーカスライトは指摘した。
生成人工知能の全体的利用に占める目的別では、観光旅行の計画は二番目であり、最多は娯楽&芸術だ。しかし、フォーカスライトによると、年配層による旅行計画での生成人工知能利用増が確実視されることから、近い将来には観光旅行計画が首位になると予想される。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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