健康問題発症前に対処できるようにするアプリケーションが登場 〜 新興企業のスーパーパワー、血液検査で100項目以上を分析

ロサンジェルス拠点の新興企業スーパーパワー(Superpower)は4月22日、健康問題の症状が出る前に対処できるようにする有料の高機能アプリケーションを市場投入した。

テッククランチ誌によると、年間利用料が499ドルの同アプリケーションは、年2回の血液検査を提供し、21分野にわたる100種類以上の項目を分析することで、一般的な年次健康診断で行う血液検査以上の詳細情報をもたらす。利用者らは、自宅または米国内2000ヵ所の提携医療機関で検査を受けることができる。

ウェブ基盤の同アプリケーションは、既往歴やフィットネス・トラッカーからの情報や遺伝情報も使って人工知能で分析し、懸念になりそうな要素や取るべき行動を示唆する。現在はウェブサイト版だけだが、iOSとアンドロイド版も近く追加される見通しだ。

同社は2023年に設立された。共同設立者のジェイコブ・ピータース氏とマックス・マーキオネ氏、ケヴィン・ウンクリッチ氏は、既存の医療制度で困難を経験してきたことで、発症前の早期対応がきわめて重要という考えのもと、同社を立ち上げた。

ピータース氏の場合、複数の専門医の診察を受けても検出されなかった重大疾病によって命の危機に直面したことがある。マーキオネ氏は、数十年にわたって20人以上の医師から誤診を受けたという経験がある。米国人の40%は、正しい情報を得ていたならもっと早くに健康問題を特定して対応できていたという経験を持っているという。

「最高峰の医療と、大部分の人たちが実際に利用できる医療のあいだには大きな溝がある」とマーキオネ氏は指摘する。「その溝を埋めることは、6年前には可能だとは思えなかったが、2〜3年前に同社を立ち上げたとき、人工知能といった新しい技術の浸透が加速したことから、それが可能になったと感じた」と同氏は話した。

スーパーパワーの健康診断では、栄養やホルモンのバランス、代謝といった健康管理のさまざまの側面をとらえる。それらはすべて、全体的な健康感だけでなく、心臓病やがん、神経系疾患といった個別の健康リスクに結びついているという。さらに、腸内微生物の分析や、新興企業のグレイル(Grail)が提供する複数がんの早期検出検査も追加で受けることができる。

スーパーパワーのアプリケーションは、提供開始前に15万人の利用希望者の登録を集めた。今回の正式提供開始によって、一般に広く提供される。

同社はまた、シリーズAの資金調達で3000万ドルを確保したことも発表した。フォーランナー(Forerunner)が同ラウンドを主導し、デイ・ワン・ベンチャース(Day One Ventures)やスーサ・ベンチャース(Susa Ventures)、ロング・ジャーニー・ベンチャース(Long Journey Ventures)らが投資に加わった。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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