幻の戦闘機、設計図発見 ゼロ戦後継、技術者保管

 【共同】太平洋戦争中に零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の後継機として計画されながら、製造されずに終戦を迎えた幻の戦闘機「烈風改」の設計図が、群馬県藤岡市出身の航空機設計者堀越二郎氏(1903〜82年)の遺品から見つかった。

 戦後、連合国軍総司令部(GHQ)は航空機の開発資料の廃棄を命じていた。遺品の寄贈を受けた藤岡市の担当者は「個人的に持ち帰って保管するほど、技術者として強い思い入れがあったのだろう」と話している。

 烈風改は、米軍のB29爆撃機に対抗し、飛行高度1万メートル以上を想定。日本海軍が三菱重工業に発注し、堀越氏が開発を統括した。

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