太陽熱発電計画、また棚上げ〜ブライトソース

 太陽熱発電技術大手ブライトソース(BrightSource Energy、カリフォルニア州)はこのほど、カリフォルニア州インヨー郡での大型太陽熱発電(CSP)施設の建設計画を無期延期すると発表した。

 リニューワブル・エナジー・ワールドによると、理由は、州エネルギー委員会から提案された設定変更を実行するには多くの修正や再分析が必要になり、さらに工期が遅れて不透明性が高まるため。計画の検討は今後も続ける予定で、将来新しい日程を組む可能性はあるが、パシフィック・ガス&エナジー(PG&E)との電力売買契約は破棄された。

 「ヒドゥン・ヒルズ」と呼ばれる同計画は、ネバダ州ラスベガスの西45マイルほどに位置する約3300エーカーの敷地に、出力250メガワット(MW)の集光型太陽熱発電施設を2つ建設する内容。34万個の鏡で光を集め、高さ750フィートの塔の頂上にあるボイラーを加熱する仕組みで、年内に着工、15年には完成、稼働の予定だった。

 ブライトソースは今年1月にも、同州リバーサイド郡での太陽熱発電計画「リオ・メサ」を棚上げしたばかり。現在進行中の大型計画はリバーサイド郡の「パレン」計画(500MW)と「イバンパ」計画(377MW)のみとなった。

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