太り過ぎでMRI検査できず〜米医療業界の新しい課題

 米国の医療現場で、より大きく強力な診断用造影機器の需要が高まっている。装置に収まらないほど太り過ぎた患者が増えたためで、肥満問題の深刻さを示す現象だが、医療検査器メーカーには商機をもたらしている。

■装置に体が入らない

 ウォールストリート・ジャーナルによると、メリーランド州在住の整備士デイビッド・ワシントン氏(57)は、昨年職場で腰を痛めたため病院で治療を受けようとしたが、630ポンドの巨体を断層撮影できる磁気共鳴画像装置(MRI)がどこにもなくて医師が正確な診断を下せず、手術も受けられない状態が続いている。氏は各地の病院に尋ね、シーメンスやゼネラル・エレクトリック(GE)などのメーカーにも問い合わせたが、自分の体が入る大きな装置を造っているところはなかった。

 造影機器メーカーはこの問題を新しい商機ととらえ、改良に… 続きを読む

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