石棺覆う巨大ドーム出現 チェルノブイリ事故27年
- 2013年4月24日
- 世界のニュース
【共同】旧ソ連時代の1986年に起きたウクライナ北部のチェルノブイリ原発事故から26日で27年。事故を起こした4号機を覆う石棺が老朽化したため、石棺全体を覆い放射線の拡散を防ぐかまぼこ形の巨大ドームが全容を現した。ウクライナ政府が23日、共同通信などに公開した。現地では、東京電力福島第1原発の周辺と同様、放射線との長い闘いが続いている。
ドームは鉄製で重さ2万9000トン、幅257メートル、高さ110メートル。石棺の隣接地で昨年3月に建造が始まり、既に基本構造はほぼ完成。耐用年数は100年だ。丸く湾曲した屋根が陽光を受けて銀色に輝く。くすんで角張った石棺とは対照的だ。準備が整えばレールの上を約300メートル移動させ、2015年10月には石棺密閉作業が完了する。
同原発の安全担当責任者アレクサンドル・ノビコフ氏は「チェルノブイリには二つの色がある。悲劇の色と未来の色だ」と述べ、計画が順調に進んでいることを強調した。
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