臓器もプリンターで複製へ〜進化する3D印刷技術

 3D(立体)プリンターを使って、移植用の細胞や臓器など体の組織を複製する技術の研究が進められている。

■血管や軟骨もクリック1つで

 ウォールストリート・ジャーナルによると、有名大学や企業の研究室、生体工学者など、現在約12の機関が「コンピュータ適応型生産(computerized adaptive manufacturing)」と呼ばれる人体組織複製の研究に取り組んでいる。この最先端が、生きた細胞をインクのように使って3Dプリンターで組織を作る技術(バイオプリンティング)で、各患者の体の部分を必要に応じて複製し、移植することを目指している。

 コーネル大学では、心臓弁や膝の軟骨、インプラント用の骨、ウェイク・フォレスト大学では腎臓の細胞をプリントしているほか、やけどや傷の治療で患部に皮膚組織を直接付着させられる携帯機器の開発に取り組むチームもある。ミズーリ大学コロンビア校では… 続きを読む

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