ピックアップ生産を強化〜フォード、需要増に対応
- 2013年5月2日
- 米国ビジネス
フォードは、ピックアップ・トラック需要の高まりを受け、ミズーリ州カンザスシティ工場で第3シフトを加えて「F-150」の生産を拡大する。
ウォールストリート・ジャーナルによると、カンザスシティの組み立て工場で900人を増員し、下半期から24時間体制で車両を生産する。Fシリーズの2013年1〜4月の米販売台数は22万8000台に上り、年間で70万台を超える勢いとなっている。
カンザスシティ工場は大規模な改装を実施中で、貨物用バン「トランジット」の生産で一部を改築して1100人を増員している。これに第3シフトを加えると、同工場への投資は11億ドルを超える。
フォード米国部門のジョー・ヒンリックス社長は「この工場では今年2000人以上を増員する予定で、すべてはF-150などFシリーズの需要のため」と話した。F-150はミシガン州ディアボーン工場、ケンタッキー州ルイビル工場でも生産されている。
自動車業界では、住宅建設の回復を受けてピックアップの需要が高まっており、フォードとゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラーの米3社はいずれも4月のトラック販売台数が20%以上増加した。米メーカーにとってピックアップは重要な利益源で、開発コストを除いた利益率は、普通のセダンや小型車が1台当たり約1000ドルであるのに対し、ピックアップは最高1万ドルとみられている。
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