学生が働きたい国、首位は米国〜英語圏が上位独占

 調査会社ユニバーサム(Universum)が発表した世界の大学生が卒業後に働きたい国ランキングで、米国をはじめ英語を母国語とする国が上位を独占した。

 CNNマネーによると、米国で働きたいと答えた学生は19%を占め、2位は英国(12%)、3位はオーストラリア(8%)だった。4位はカナダとドイツ(6%)が並び、ドイツは英語圏以外で首位となった。以下はフランス、スイス、スウェーデン、日本、スペインの順。

 ユニバーサム・アメリカズのメリッサ・ベイリー社長は「無限の機会がある米国に来るのは今も学生の夢だ」と話した。英語圏の上位独占については、英語がほぼ世界共通語であり「どの国の出身でも、学生の大半は英語を必須科目として学んできた」ためと説明した。

 都市別ではニューヨーク(15%)が首位、ロンドン(11%)が2位で、サンフランシスコとパリ、シドニー(いずれも4%)が3位で並んだ。このほか上位10都市には、ベルリン、ストックホルム、香港、ロサンゼルス、シンガポールが入った。

 上位都市の大半は雇用市場が活況ではないが、経営学系の学生は金融関連の職が多いことを理由にニューヨークとロンドン、IT系の学生はソフトウェアやインターネット系企業の本拠地であるサンフランシスコを選んだ。ニューヨークの場合は、多様な民族と文化、娯楽が集中している点も学生を引き付けている。

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