FCV開発コストが低下〜トヨタ、約5万ドルに

 トヨタ自動車が2015年の投入を計画する水素燃料電池車(FCV)の開発コストが低下していることが分かった。

 オートモーティブ・ニューズによると、トヨタが02年から大学や電力会社に供給している「ハイランダー」ベースのFCVは当初、1台当たりの開発費が100万ドルに上っていた。しかし、米国トヨタ自販で戦略企画を指揮するクリス・ホステッター氏によると、現在では約5万ドルまでに低下し、メーカー希望小売り価格は10万ドルを下回る水準になっている。

 一方、ホンダが08年からリースしているFCV「FCXクラリティ」は生産コストが約100万ドルだが、同社も技術改良などを通じてコストの引き下げに努めている。

 ホステッター氏によると、トヨタが生産を計画しているFCVは、東京自動車ショーで公開されたコンセプト・ハッチバック「FCV-R」と酷似する、「プリウス」ばりの輪郭とサイズになる。

 トヨタが100台供給している現行のプロトタイプは、航続距離が440マイルとなっている。

 トヨタは、カリフォルニア大気資源委員会(CARB)の義務付け対象である各州でFCVを販売する計画だ。現時点で燃料補給設備が備えられているのは、カリフォルニアとニューヨークの2州のみとなっている。

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