政府融資企業、また破綻〜ミシガン州のVPG

 天然ガス車の開発で米政府から5000万ドルの融資を受けたミシガン州のビークル・プロダクション・グループ(VPG)は、生産を中止して従業員100人の大半をレイオフした。

 デトロイト・ニューズによると、VPGは身体障害者も乗車できる6人乗りのバン「MV-1」を開発してきたが、過去半年間は生産活動を行っていない。

 ジョン・ウォルシュ元最高経営責任者(CEO)は、自動車業界に携わる2社がVPGの買収に関心を示していると説明した。MV-1の生産契約を交わしている企業には、フォードの商用ワゴン「トランジット・コネクト・エレクトリック」も製造するAMゼネラルなどが含まれる。

 総額250億ドルの「グリーン・エネルギー」融資制度は、低燃費技術の開発促進を目的にオバマ政権の肝いりで設立されたが、融資額は約85億ドルにとどまり、新規の融資は全て中止された。これまでに、フィスカー・オートモーティブなど融資を受けた多くの企業が経営破綻に追い込まれている。

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