RV販売急増、景気回復裏付け〜4月の出荷は19%増

 キャンピング・カーの販売が大幅に増加し、米国の景気回復を裏付けている。

 ビジネス・ウィークによると、RV業者協会(RVIA)のまとめでは、キャンピング・カーとキャンピング・トレイラーを含むレクリエーショナル・ビークル(RV)の国内出荷台数は、2013年4月に3万2100台と前年同月比で19%も増加した。1〜4月も13%増となっており、通年では30万7000台を超えて07年以降で最多となる見通し。

 リセッション(景気後退)の打撃が大きかった07〜09年は、乗用車の販売が36%落ち込んだのに対し、RV市場は半分以下に縮小した。業界大手ソアー・インダストリーズ(Thor Industries)の広報担当者は「乗用車は常に需要の基本的水準があるが、RVは完全にぜいたく品」と話す。

 米国ではRVの約半分がインディアナ州で生産されており、ソアーのほかジェイコ(Jayco)、バークシャー・ハサウェイ傘下フォレストリバー(Forest River)などのメーカーがある。ソアーでは、RV市場が底を打った09年に雇用を5400人まで減らしたが、現在は8800人に増えており、今後も需要が高まると見込んで州内ワカルサに大型キャンパーの塗装区画が35もある工場を購入したばかり。最近の四半期決算は45%の増益だった。

 数少ない上場企業の1つウィネベーゴ・インダストリーズ(Winnebago Industries、アイオワ州)も、最新四半期に純利益630万ドルを計上し、前年同期の純損失91万ドルから黒字転換を果たした。

 RV需要の押し上げ要因は、低水準の金利や燃費の優秀なモデルの登場など。リセッション期にはほとんど組めなかったローンも、3万ドル、6万ドルと徐々に緩和され、今では15万ドルでも比較的簡単に認められるようになった。ソアーの伸びの多くは、けん引型ではなくより豪華なキャンピング・カーから来ており、低迷期に買い控えていた消費者の累積需要もあるという。

 米国では現在、過去最高の900万世帯超がRVを所有しており、ベビーブーマーの大量引退で新しい販売の波が来ると予想されている。

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