エンジニアが橋渡し役に〜メーカーと部品企業の関係修復へ

 サプライヤーとの関係改善に努めるデトロイトの自動車メーカー3社は、エンジニア出身の幹部を購買担当責任者に登用し始めた。

 オートモーティブ・ニューズによると、従来の購買担当者がコスト削減を重視するのに対し、エンジニアは付加価値の高い部品に重点を置く傾向が高い。

 サプライヤーとしては、コストと価値の双方を満たす困難な作業を強いられるが、エンジニアが開発過程に早期から関わる利点は大きい。技術革新を後押しするプラス効果も期待され、GMとクライスラーは今年から、サプライヤー工場にエンジニアを派遣している。

 GMCのクロスオーバー車「アケイディア」とビュイック「エンクレイブ」のチーフ・エンジニアを務めたグレース・リーブライン氏は、12月からGMの購買担当トップに就いている。クライスラーでも、エンジニア出身者が2代続けて購買担当責任者に就任している。このほどフォードの購買担当トップに抜てきされたハウ・タイタン氏も、05年にフォード「マスタング」のチーフ・エンジニアを務めた。

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