富士通、米国子会社をインテルに売却 〜無線通信用トランシーバー事業

 インテル(Intel)は、富士通の米国子会社である富士通セミコンダクター・ワイヤレス・プロダクツ(Fujitsu Semiconductor Wireless Products)を7月に買収していたことを明らかにした。

 富士通セミコンダクター(アリゾナ州テンピー拠点)は、マルチモードのLTE RFトランシーバーを開発している。買収額は公表されていない。

 イーイー・タイムズ誌によると、インテルの広報担当者は今回の買収について、無線通信機能を拡充する半導体製品の強化が目的だと説明した。

 フォワード・コンセプツの主幹であるウィル・ストラウス氏は、単体のRF開発部隊として富士通セミコンダクターは世界最高水準である点を指摘し、無線通信用トランシーバーとその設計において、同社を吸収することはインテルにとって「極めて重要な動き」と述べた。

 インテルは、富士通セミコンダクターの高速無線通信用RF技術をスマートフォンやタブレット向けの新たな高位半導体製品の開発に活用する見込み。

 最新のRFトランシーバーには、アンテナ・チューニングや高効率増幅追跡、アプリケーション・プロセッサー対応の内蔵DSP(digital signal processing)、そしてLTE対応のトラフィック・アグリゲイションといった高機能が組み込まれている。

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