NY地下鉄、いずれは車内もWi-Fi可能に
- 2013年9月19日
- アメリカ発ニュース
ニューヨーク市の地下鉄が、駅構内だけでなく車両内でも無線インターネット(Wi-Fi)を使えるようになる可能性がある。
ニューヨーク・タイムズによると、同市の公共交通を運営する都市交通局(MTA)のトーマス・プレンダーガスト代表は17日、市民団体シチズンズ・バジェット・コミッションが開いた対話集会で「地下鉄で移動中もWi-Fiあるいは携帯電話を受信できるようにしたい」と話した。
増加する若い乗客の需要などに応じるためで、プレンダーガスト氏は「X、Y、ミレニアルといった世代はこの機能をぜいたくではなく当然のサービス、または権利と考えている」と述べた。ただし、車両へのWi-Fi導入は日程も資金調達方法も決まっておらず、サービスが無料かどうかも不明。
市内マンハッタン区では、すでにタイムズスクエア、ロックフェラーセンター、コロンバスサークルなど数十の地下鉄駅構内でWi-Fiと携帯電話が使えるようになった。全域への導入コストが2億ドルとも推定されるWi-Fi整備事業の資金は、同地下鉄の無線通信網を所有・運営するトランジット・ワイヤレスが提供する。同社は携帯電話サービス会社などからの手数料収入をMTAと折半している。
MTAは、NY市と郊外を結ぶメトロノース鉄道とロングアイランド鉄道にもWi-Fiの導入を計画中で、駅構内と車両内の両方でサービスを提供する計画の立案をある企業に求め、交渉を進めている。
ただ、車両内での携帯電話使用を歓迎しない地下鉄利用者は多い。また、電話を終わらせたい時の常套句だった「電車が来たから切るよ」が使えなくなることを嘆く声もある。
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