EV部品調達で柔軟性重視〜フォード、自社製造とバランス

 フォードは、電気自動車(EV)用部品の調達で柔軟性を重視したアプローチをとっている。

 ワーズオートによると、フォードは特定分野ごとに強みを持つサプライヤーに依存する一方、自社の利益にかなうと判断した場合には自前で部品を製造する方針だ。

 フォードでエネルギー貯蔵およびハイブリッド・システム部門の統括者によると、こうしたアプローチを通じて死活的な分野に対してフォードの管理権を維持することができる。最も重要なのは、他社との競合を優位に進められる点にある。

 サンカラン氏は、初代の「エスケープ」ハイブリッド(HV)から最新の「フュージョン」HVに至るまでの進化について、「2004年から09年までの間、各車種の生産から2年目ごとにより優れたセルが調達可能になり、できるだけ迅速に市場に投入したかったため、電池セルの技術を3回変えた」と説明する。

 フォードはEV用パワートレイン技術で多くのサプライヤーはもちろん、研究機関との間でも提携を結んでいる。最近では、ミシガン大、エネルギー省と協力して800万ドルの電池ラボを開設した。

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