ハーバード大、3400万ドルの赤字
- 2013年11月14日
- アメリカ発ニュース
ハーバード大学の赤字がこの1年で4倍に拡大したことが、同大の決算報告で分かった。
CNNによると、6月に終了した2013年度の収入は5%増加した一方で支出が6%増加し、損失が前年度の790万ドルから3400万ドルに膨れ上がった。支出の増加は、連邦の研究助成金予算の削減や、大学運営費の半分を占める人件費の増加などが理由。57億ドルに上る負債の返済も大きく影響している。
ダニエル・ショア最高財務責任者(CFO)は8日の決算報告で「全米の大学が大きな圧力に直面しており、ハーバードも例外ではない」と述べた。ただし、赤字額はまだ42億ドルに上る総収入の1%未満にとどまっているため、対応は可能だという。
対応の具体策は示さなかったが、ハイテクを使った重複業務の削減のほか、手当の調整などを行う可能性があり「個人レベルでは影響を感じるだろうが、避けられず必要な措置」と同CFOは話した。寄付金は増えており、13年度は17%と大幅増の3億3900万ドルだった。また、全米最大である327億ドルの大学基金の運用益も11.3%増に上った。
しかし、フォーチュン誌の分析によると、過去5年間の投資リターンはライバル校の中では最低だという。総収入に占める学費収入の割合は約20%。
一流大学で赤字を抱えるのはハーバードだけではない。イェール大学も3900万ドルの赤字を計上している。
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