自動車大手、最後の処女地狙う〜中東や東南アジアなど
- 2013年11月22日
- 自動車関連
大手自動車メーカーは、ブラジル、ロシア、インド、中国の新興経済(BRICs)の次に発展が期待される国々を新車販売の「最後の処女地」として狙っている。
フォーチュン誌によると、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は新しい自動車市場について、最大規模の中東をはじめ、東南アジア、南米の西半分、北アフリカの4地域に分類している。国別ではインドネシアなど15カ国を中心に構成され、ベリーズなど現在は自動車所有者が少ない国も含まれる。
新市場の合計販売台数は、現在の1500万台から2020年には2100万台に増加し、中国や北米、欧州を上回る見通しだ。
メーカー別では、東南アジアと中東ではトヨタが優位で、コロンビアからチリに至る南米西部ではゼネラル・モーターズ(GM)のシボレーが、北アフリカでは仏ルノー傘下のダチア(Dacia)が最大手となっている。
BCG報告書をまとめたニコラス・ラング氏によると、いずれの国も単独ではBRICsを上回らないため、メーカーは地域ごとにまとめて新市場開拓を狙っている。
しかし、車の好みは同じ地域内でも国によって異なるため、単一モデルを売り込むのでなく新しいバージョンを開発したり、現地生産を検討したりすることも必要になる。中東の場合、トルコでは小型車や超小型車が売れているが、隣のイランではさらに小さなミニカーの人気が高い。BCGによると、中東市場の販売台数は20年までに580万台に達し、ブラジルを上回る見込みだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2025年6月19日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
中国ロボタクシー企業、相次ぎ中東進出~参入障壁の低さが魅力
-
アマゾン、人型ロボットによる荷物配達を計画
-
2025年6月14日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ウェイモ車両、暴徒の標的に~LA抗議デモ、5台が被害
-
2025年6月14日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
5月の米自動車海上輸入量、関税で70%超の激減
-
2025年6月12日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
オースティンでロボタクシー走るか~6月、テスラに注目
-
加州南部の港湾経済に大打撃~トランプ関税
-
ニューヨーク・タイムスとアマゾン、複数年契約に合意 〜 報道コンテントをアレクサに提供
-
ジョージアの大病院、アップル製機器に切り替え 〜 2万台以上が麻痺した不具合を機にシステムを総入れ替え
-
2025年5月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
中国製の医療機器に深刻なセキュリティー脆弱性 〜 患者モニター装置に「裏口」が見つかる
-
2025年5月26日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スーピオ、人工知能基盤の法務支援プラットフォームで台頭 〜 調査作業負担を軽減、6000万ドルを調達