ホンダ、北米を輸出ベースに〜最高30%まで押し上げ

 ホンダの伊東考紳社長は、北米をはじめ国外からの輸出の割合を20〜30%に押し上げる目標を明らかにした。

 オートモーティブ・ニューズによると、ホンダは現在、米国、カナダ、メキシコからの輸出量が全体の約5%にとどまっている。今後の伸びの大半は、ホンダが他市場向けに大型車を生産するオハイオ州とアラバマ州の両工場によって占められる見通しだ。

 伊東社長によると、具体的にはセダン「アコード」やクロスオーバー「パイロット」の中東などへの輸出を意味する。

 ホンダの目標は、生産コストが高い日本国内への依存度を下げ、輸出に対する海外工場の割合を拡大することで、為替変動や世界的な需要の変化に対してより迅速に対応することにある。

 計画には東南アジアや南米、欧州の各工場も含まれるが、けん引役を担うのは先端技術を備えている米工場だ。

 伊東社長は計画には一定の時間を要すると述べ、着手する時期について言及を避けた。

 ホンダは12年、北米で169万1088台を生産し、米国とカナダから7万7309台を輸出しているため、輸出の目標台数は34万台前後と予想される。13年は9月までに、北米で生産した130万台のうち8万3916台を輸出した。

 伊東社長は一方で、現地の市場への供給が輸出に優先されると述べた。ホンダは15年度(16年3月期)、200万台の北米販売を達成する勢いだ。

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