グーグルの次なる事業はロボット 〜 シリコン・バレーと東京に開発拠点

 グーグル(Google)は過去半年の間に、ロボット技術を手がける複数の新興企業を相次いで買収し、独自のロボット技術を開発する事業を急拡大させている。

 同社が開発を優先させている分野は、電子機器組み立て工程に特化したロボットで、スマートフォンやタブレットといった自社製品の組み立て工場での応用が想定される。

 ニューヨーク・タイムズとコンピュータワールドによると、グーグルはロボット技術開発に注力する方針を打ち出しており、これまでにロボット技術企業7社を買収し、ロボット技術開発事業部門をシリコン・バレーと東京に立ち上げている。

 同事業の統括責任者には、アンドロイド(Android)OSの開発で主要役割を担ったアンディ・ルービン氏が就任している。

 グーグルに買収された7社のなかには、東京大学のロボット研究室から独立したベンチャー企業のシャフトが含まれる。2012年設立のシャフトは、人型ロボットの開発を専門とする。

 そのほか、視覚システムをロボットに組み込む技術を開発するシリコン・バレー新興企業もある。

 当面の目標は、機器製造や商品配送を劇的に効率化できる産業ロボットの開発とみられる。ただ、「同事業はまだ初期段階にある」とラリー・ペイジ最高経営責任者もソーシャル・メディアに書き込んでいるように、実用化にはまだ時間がかかりそうだ。

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