ドイツが廃液370トン処分 シリア化学兵器廃棄

 【共同】シリア化学兵器の全廃計画で、オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)は9日、米国船で化学物質を処理した際に生じる廃液のうち、370トンの処分をドイツ政府が申し出たと明らかにした。

 OPCWによると、ドイツは、マスタードガスを加水分解で中和処理した際に出る廃液を政府の施設で焼却処分する。

 OPCWの計画では、シリアが保有する約1300トンの化学兵器のうち、マスタードガスやサリンの原料といった危険性の高い化学物質は米国船で洋上処理。サリンなどの原料の処理で生じる廃液は民間企業に処分を委託する方針。

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