テスラ、モデルSの充電器2.9万台をリコール

 電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは15日までに、2013年型「モデルS」の充電器約2万9000台について、発火の恐れがあるとして米国内でのリコール(無償回収・修理)の実施を運輸省道路交通安全局(NHTSA)に届け出た。

 ニューヨーク・タイムズによると、テスラはNHTSAに対し、240ボルトの再充電に使われる「NEMA 14-50」アダプターが過熱し、「アダプターの部品が溶けたり、最悪の場合には出火などの問題を引き起こしかねない」と説明した。

 テスラによると、12年下半期以降、充電が途中で止まる不具合でアダプターの約2.7%が消費者から返品されている。同社は当初、損傷がアダプター内部に限られていたため安全上問題があるとは認識していなかったという。

 それでも、テスラは13年末にNHTSAに対し、「大々的に報道された」カリフォルニア州アーバインでのガレージ火災を含め、複数の事例を通じてアダプターの外部にも損傷が認められることを明らかにした。

 NHTSAは今回のリコールの対象をモデルSとして公表しているものの、テスラは修理が必要なのはアダプターのみで、無線によるソフトウェア更新で対応できると説明しており、所有者が車を自動車販売店に持ち込む必要はないという。

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