ハイテク時代も名刺は現役〜デジタル版はどれも今ひとつ
- 2014年2月10日
- 米国ビジネス
ハイテクの進化でデジタル技術を駆使した名刺の代替手段が開発されているが、初対面の人々が互いに名乗り合う時、今のところ昔ながらの名刺に勝る方法はないようだ。
ウォールストリート・ジャーナルによると、グーグルは、アンドロイドOS(基本ソフト)の端末同士でデータを転送できる「Beam(ビーム)」を提供しているが、OSの違うiPhone(アイフォン)はこの技術に対応していない。
グーグルはまた、互いのスマートフォンを接触させることで情報を共有できる連絡先交換アプリケーション「Bump(バンプ)」を提供していたが、1月末でサービスを終了した。
このほか、ノートを取るように情報を蓄積するソフトウェアを提供するエバーノート(Evernote)は2013年、アプリ「Hello」をアップデートして会った人やその時の状況などを記憶できるようにした。アイフォンやアンドロイド端末間で無償の情報共有が可能だが、名刺の交換に比べると踏まなければならない手順が多い。
従来の名刺にハイテク機能を盛り込む動きもある。タップマイビズ(Tapmy.Biz)は、名刺に近距離無線通信(NFC)タグを取り付けるサービスを1枚につき2ドルで提供している。
新興企業タッチベース・テクノロジーズ(Touchbase Technologies)は、「導電性インク」を名刺用に開発したが、使えるのはアイフォンだけ。
現時点では名刺の画像を取り込む方法が最もよさそうだという。しかし、エバーノートの名刺スキャン機能は無制限のスキャンで月5ドル、年間45ドルの利用料がかかり、無償だと月5回のスキャンに限られる。このほか、2.99ドルを払えば無制限にスキャンできる「CamCard」も注目されている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる