トヨタ単独、FR-Sコンバーチブル

 FR-Sの共同生産者のスバルが興味を示さず、断念が伝えられていたサイオンのコンバーチブル車、FR-Sの計画がまだ生きていることが明らかになった。米国のサイオン副社長、ダグ・マーサがワーズオートに明らかにした。

 トヨタはFR-Sまたはトヨタ86を販売しているそれぞれの地域に対して、コンバーチブルのバージョンを販売する気があるかどうか打診しているところだ。スポーツカーは元来、少数しか売れない車種だ。トヨタとスバルは2009年に手を組み、FR-S/86とスバル版のBRZを開発した。トヨタは設計とエンジン機能を担当、スバルはシャーシとエンジン開発の任を負った。スバルは2012年上半期以降、アメリカ向けの全3種のモデルを日本の大田にある自社工場で生産している。しかし、富士重工の吉永代表は昨年の秋、スバルとしてはコンバーチブルには興味がないと明言した。スバルのエンジニアは、ルーフがないなら、安全基準を満たすようにエンジニアリング部分を完全にやり直す必要があると信じている。

 一方、トヨタ側はFR-Sの売れ行きがそう悪くないため、コンバーチブル版の検討に入っている。サイオンは昨年、売り出されて初めの1年で、FR-Sを1万8327台販売した。2012年の販売台数より60.5%増加したが、目標としていた2万台にはわずかに届かなかった。

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