GE、分散型電力に4年間で14億ドル投資 〜 新事業部門で需要拡大に対応

 ゼネラル・エレクトリック(GE)は、分散型発電の新事業開発のために向こう4年間に総額14億ドルを投資する。

 エネルギー・マネジャー・トゥデイ誌によると、GEの新事業は、既存の三つの製品ラインに基づく航空転用ガス・タービン(Aeroderivative Gas Turbines)事業部と、イェンバッハ・ガス・エンジン(Jenbacher Gas Engines)事業部、そしてウォケーシャ・ガス・エンジン(Waukesha Gas Engines)事業部を統合するもので、GE分散発電(GE Distributed Power)事業部と呼ばれる。

 GEでは、その新事業部を通じて、世界各地で伸びつつある現場設置型の発電システムへの需要に対応する。分散型発電は、使用現場に近い場所での信頼性の高い電力供給が求められる国で人気を得ている。

 GEはまた、分散型発電に関する複数の受注も発表した。同社発表によると、その主な内容は下記の通り。

1)クリーン・パワー・インドネシア(Clean Power Indonesia)および公益会社PLNとの間で、統合型バイオマス気化システムの開発をめぐる覚書を交わした。インドネシア国内で入手できる竹や木材を発電に利用。

2)分散型発電開発を手がけるナヴィギャット・エネルギー(Navigat Energy)と、東南アジアにおける2件のガス・エンジン供給およびサービス契約を結んだ。インドネシアとタイで、イェンバッハのガス・エンジン100基を供給し、合計330メガワットを発電。

3)GEがシンガポールとインドネシア、タイでこれまでに設置したイェンバッハのガス・エンジンに対して、ナヴィギャットが10年契約で保守管理サービスを提供。

4)マレーシアのグリーン&スマート(Green & Smart)との間で、同社が有する嫌気性消化の特許技術をGEのイェンバッハ・ガス・エンジン技術に利用してマレーシアの送電網に活かすことで合意。

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