テスラ、加州北部に工場取得〜旧ダイムラー施設を改装
- 2014年4月25日
- 米国ビジネス
電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが現在、カリフォルニア州北部のラスロップ市にある旧ダイムラークライスラーの物流センターを工場に改装していることが分かった。工場開設に伴う雇用数や、何を製造するかなどは不明。
同州の地方紙マンティーカ・ブレティンによると、テスラはすでに改装作業を開始した。ラスロップの事務部門責任者、スティーブ・サルバトーレ市政執行官は、テスラに対して製造施設への改良に必要な認可を与えたと話している。
テスラは先ごろ、50億ドルを投じて国内にEV用バッテリーの巨大工場(ギガファクトリー)を建設する計画を公表した。ラスロップの敷地は州間道5号線沿いにあり、面積は43万1000平方フィートとフットボール競技場9個分に相当する。
旧センターは2001年、ダイムラークライスラーの総合部品部門モパー(Mopar)の物流拠点として完成した。当時は225人の雇用が計画されたが、クライスラーとメルセデスベンツの連合が解消され、09年に閉鎖されるまで施設は全体の半分以下しか使われなかった。
テスラは以前にも、他社の既存施設を取得して自社工場に活用している。トヨタが10年、同州フリモント市にあったゼネラル・モーターズ(GM)との合弁工場NUMMIを閉鎖した後、テスラが施設を買い取り、高級EVセダン「モデルS」の生産を開始した。
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