PM2.5で技術協力 日中韓が共同声明
- 2014年4月29日
- 世界のニュース
【共同】韓国・大邱市で開かれていた日中韓3カ国の環境相会合は29日、微小粒子状物質「PM2.5」などによる大気汚染対策について、企業や研究機関、都市間の連携、協力を強化するとした共同声明を採択し、2日間の日程を終えた。発生メカニズムの共同研究や汚染物質削減の技術協力を想定している。PM2.5の国境を越えた飛来に関し、黄砂と併せて実態解明の重要性を明記。各国が観測データの交換を進める方向性も打ち出した。
日本と中韓両国の外交関係が冷え込む中、大気汚染対策が環境分野の最重要課題という認識で3カ国が一致。PM2.5は協力課題としての言及にとどまった昨年に比べ、一歩踏み込んだ内容となった。今年3月に初会合を開いた実務者レベルの政策対話を定期化、発展させることも盛り込んだ。
石原伸晃環境相は共同記者会見で「3カ国を取り巻く複雑な状況にもかかわらず、実りのある議論ができた」と強調。韓国の尹成奎環境相は「政策対話を我慢強く着実に続ければ、実りあるものになる」と地道な協力の必要性を訴えた。
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