iPS治療、サルで確認 臨床応用へNIH

 【共同】アカゲザルに自分の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から成長させた骨髄細胞を移植し、腫瘍を作らずに体内で骨を再生させることに成功したと、米国立衛生研究所(NIH)のチームが15日付の米科学誌セル・リポーツに発表した。

 拒絶反応の心配がない「自家移植」と呼ばれる手法の有効性を、人に近いサルのiPS細胞で臨床応用に近い手順で初めて確かめた。サルを使う動物実験には倫理的課題も残るが、チームは「iPS細胞を使った治療法の安全性を確かめるためのモデル動物として役立つ」としている。

 チームはサルの皮膚などからiPS細胞を作製。骨のもとになる骨髄細胞に成長させ、土台となるセラミック粉末と一緒にサルの皮膚下に移植すると、約2カ月後に骨になって定着しているのを確認した。腫瘍は数カ月たってもできなかった。

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