米ミサイル配備見直しも 月内の迎撃実験失敗なら

 【共同】米国防総省ミサイル防衛局のシリング局長は11日、アラスカ州に追加配備する地上配備型迎撃ミサイル(GBI)について、今月中に予定している迎撃実験に失敗すれば配備計画を見直す可能性があることを示唆した。上院歳出委員会の小委員会公聴会で証言した。

 シリング氏は、次の迎撃実験に失敗した場合は「非常に厳格な再検討手続きを行うことになる」と表明した。開発企業に支払った報酬を回収できる契約になっていることも明らかにした。

 GBIは米本土のミサイル防衛(MD)の柱で、アラスカ、カリフォルニア両州に30基を配備済み。北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗するため、2017会計年度までにアラスカ州に14基追加して44基体制にする計画。だが、迎撃実験の失敗が相次ぎ、米議会から信頼性を疑問視する声が出ている。

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