ネストの煙感知器、低価格で販売再開

 グーグル傘下の家庭用サーモスタット/火災報知器メーカー、ネスト・ラブズ(Nest Labs)は、不具合のためリコール(回収・無償修理)していた煙感知器の販売を従来より低価格で再開した。

 AP通信によると、16日に販売が再開された煙感知器「ネスト・プロテクト(Nest Protect)」は、昨秋の発売当時の価格(129ドル)から99ドルに値下げされた。ネストは今年1月、グーグルに32億ドルで買収されており、その資金力が今回の値下げを可能にした。

 ネストの煙感知器は、調理場の煙などで装置が誤作動したと考えられる場合、装置に向かって手を振れば警告音を止められる「ウェイブ機能」が特長だった。しかし、別の手振りでも音が止まることがあると分かり、本物の火災で危険を伝えられなくなる恐れが浮上した。

 このためネストは4月に販売を中断し、すでに購入して取り付けた人にはウェイブ機能を停止させる改良版ソフトウェアをインターネット配布した。

 消費者製品安全委員会(CPSC)によると、煙感知器はリコール申請までに約44万台販売された。

 新型のネスト・プロテクトにウェイブ機能はない。このため利用者は一般的な煙感知器と同様、ボタンを押して音を止める必要がある。

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