地下1000メートルから重傷者救助 ドイツの洞窟、12日ぶり

 【共同】ドイツ南部のアルプス山脈で巨大洞窟を調査中、深さ約1000メートルの地点で重傷を負った物理学者の男性(52)が19日、無事に救助され、12日ぶりに地上に出た。

 洞窟の専門家ら約60人が中に入り、担架に乗せた男性を少しずつ移送。多くの難所を越え、最後は約400メートルのほぼ垂直な絶壁を克服し、前例のない救助活動を成功させた。

 救助されたのはヨハン・ウエストハウザーさん。今月7日、ドイツ最大のリーゼンディンク洞窟に入ったが、8日に起きた落石で頭部を負傷。自力では動けない状態で、同行していた仲間が地上に戻って助けを求めた。

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