王国に屈辱の記憶再び 輝き失い、怒るサポーター

 【共同】64年の歳月を経て巡ってきた自国開催のワールドカップ(W杯)で、ブラジルはかつて世界を魅了した輝きを放つことなく散った。8日の準決勝でドイツに1―7の記録的な惨敗。あと一歩で頂点を逃した1950年大会の負の歴史を消し去るどころか、屈辱の記憶が再び「王国」のサッカー史に深く刻まれた。

 試合後のベロオリゾンテ市内の繁華街では、やけ酒をあおり腹立ち紛れに物を投げるサポーターの姿があった。アマンダ・マガリャエスさん(25)は「恥だ。あんなのはブラジル代表の試合ではない」と怒りが収まらない。「サッカーはブラジルの誇りなのに。国民に対する裏切りだ」とまくし立てた。

 ブラジルはリオデジャネイロのマラカナン競技場で行われた50年大会の決勝リーグ最終戦でウルグアイに逆転負けして優勝を逃した。

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