川端と婚約者の写真原本 島根、親友実家の寺で保管

 【共同】ノーベル賞作家の川端康成(1899〜1972年)と、一時婚約していた伊藤初代(1906〜51年)が婚約直後に一緒に撮影したとみられる写真が、島根県大田市の瑞泉寺で保管されていることが23日分かった。専門家によると、散逸していた原本の一つとみられるという。

 川端康成学会の森本穫常任理事らによると、瑞泉寺は川端と旧制一高時代から親友だった三明永無の実家で、森本常任理事は「オリジナルとみられる写真で貴重な資料」としている。

 森本常任理事によると、川端は三明の仲介で、21年10月8日に初代から婚約を取り付けた。しかし初代は1カ月後、手紙で一方的に別れを告げ婚約を破棄した。

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