送還中死亡、控訴審始まる 国側「不整脈が原因」

 【共同】強制送還中に急死したガーナ人の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審が30日、東京高裁(滝沢泉裁判長)で始まった。国側は、専門家の意見書や再現実験の結果を基に「心臓に持病があり、不整脈による病死だった。違法な制圧による死亡とした一審判決は誤りだ」と主張した。

 一審東京地裁判決は、アブバカル・アウドウ・スラジュさん=当時(45)=が2010年3月に成田空港で航空機に乗せられた際、入国管理局職員が猿ぐつわをかませて前かがみにさせたため窒息死したと認め、約500万円の支払いを命じた。

 一審がスラジュさんの過失も認めたため遺族側も控訴した。この日、意見陳述した日本人の妻(53)は「夫の死が無駄にならないよう、的確な判断をしてほしい」と訴えた。

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