京セラ、壊れないスマートフォンを発売 〜 防水&防塵加工で「戦車」のよう

 京セラは、ブリガディーア(Brigadier)という名前の特異な新型スマートフォンを発表した。

 一般に、スマートフォン・メーカーは、見栄えの良い洗練された外観に気を配った製品の開発に注力するが、ブリガディーアは外観をそれほど気にせずに、いかなる衝撃や過酷な環境にも耐性のある設計が重視された。アイフォーンがフェラーリなら、ブリガディーアは戦車と言える。

 コンピュータワールドによると、ベライゾンから100ドル(2年間の加入契約が条件)で発売されたブリガディーアは、割れないことで知られるサファイア・スクリーンを搭載し、IP68規格の防水加工、軍事標準810Gに準拠した防塵加工と堅牢さを備える。

 サファイア・スクリーンは、鉱物資源のなかでもっとも硬いダイアモンドの次に硬く、傷がつかないと言われる材質でつくられている。ブリガディーアのOSはアンドロイド。

 コンピュータワールド誌に評価記事を寄稿したJRラファエル氏によると、スクリーンを鍵や岩でこすっても、舗装道路や岩のうえに落としてもスクリーンには傷がつかず、筐体にも損傷がほとんどなく、機能不全も起きなかった。

 一般的な使用にそこまでの頑丈さが必要かという議論もあるが、アップルとサムスンがスマートフォン市場の大部分を牛耳っている現状では、大衆市場に入り込むすき間がない。

 したがって、マイクロソフトのように、19ユーロの格安機種を新興国で販促するか、京セラのように特殊な機種で限定市場に訴求するかという道しか残されていない。

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