マグナの新CEO、買収への意思表示

 マグナ・インターナショナルのドン・ウォーカーCEOは、最高40億ドルかけて企業の買収を行うことを検討中であると語った。ブルームバーグが報じた。ウォーカーはターゲットとする特定の企業名を明かしていないが、現状、成し遂げていない4つか5つの異なる製品カテゴリーにおいて我々が世界的なリーダー企業になれば、OEMの目を引く事ができるだろうと語った。

 マグナの利益は、業界の平均値10%よりも低い8.8%である。しかし、ブルームバーグによれば、北米のサプライヤーの平均年間成長率は3.4%に留まっているのに対し、同社の年間成長率は過去5年以上にわたり8%である。マグナは過去10年で5億ドル以上の買収を行っていない。

 同社は過去、買収する資金には現金のみを使用しており、また景気低迷の期間においては株による購入を行うには額面が十分でなかった。今回は過去とは異なる状況であり、より柔軟な姿勢を示している。ウォーカーは買収の一部に関しては現金を使用するかもしれないが、借り入れによる資金調達で莫大な額の買収を行う可能性もあると語った。買収を行うのか、またその時期についても予測できない。マグナは特定のターゲット企業名を明かしていないが、金融アナリストたちは、ジョンソン・コントロールズの座席事業か、もしくはリアの座席またはワイヤリング事業を買収するのであれば、ウォーカーが目指すマグナの中国での事業展開に大きく寄与すると示唆している。

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